= LinuxでCALプログラムをするためのインストールメモ = Linux上でCALやBrookでプログラミングするためには、GPUのデバイスドライバーと "ATI Stream SDK"の両方をインストールする必要がある。 デバイスドライバーは、Radonの場合には"ATI Catalyst Display Driver"をインストールする必要がある。 FireStreamの場合には下記のSDKのURLにドライバーのダウンロードがある。 http://ati.amd.com/support/driver.html 標準でSDKがサポートしているのは、Redhat EnterpriseとSuSEのみであるので、以下ディストリビュージョンがUbutsuの場合のインストール方法を概説する。 = Ubuntu 8.04 LTSへのインストール 追記 = 20090407時点で、最新版のCatalystドライバ(ver.9.3 amd64)は、必要ファイルをダウンロードして、実行するだけでインストール可能になっている。よって、下記の前半の作業は必要がない。CALをUbuntu/Debianにインストールするには、同様にrpmをとりだして、それをalienコマンドによてdebパッケージに変換する必要がある。 = Ubuntu 8.04 LTSへのインストール = 2009年3月の確実なのは、以下の2つのサイトにあるとおりにすることである。 まず、Catalystを http://wiki.cchtml.com/index.php/Ubuntu_Hardy_Installation_Guide に従ってインストールする。その後で http://forums.amd.com/devforum/messageview.cfm?catid=328&threadid=99599&enterthread=y の通りにすればよい。が、後者は冗長かもしれない。やったことのリストは以下のとおり。 以下は、Catalyst version 8.9とSDK version 1.2.1betaでのログである。2009年3月16日における最新versionはそれぞれ9.2、1.4betaである。 1. Ubuntu 8.04 LTSをインストールする。指示に従えばよい。特に変更点はなし。以下、x86_64版を仮定する。 2. Catalyst 8.9のインストール 1. ati-driver-installer-8-9-x86.x86_64.run をダウンロード 2. インストールに必要なパッケージをインストールする: {{{ sudo apt-get install build-essential cdbs fakeroot dh-make debhelper debconf libstdc++5 dkms linux-headers-$(uname -r) ia32-libs alien }}} 3. 以下のコマンドでdebパッケージを生成する。 {{{ ./ati-driver-installer-8-9-x86.x86_64.run --buildpkg Ubuntu/hardy }}} 4. 生成されたdebパッケージをインストールする。 {{{ sudo dpkg -i xorg-driver-fglrx_8.582-0ubuntu1_amd64.deb fglrx-kernel-source_8.582-0ubuntu1_amd64.deb fglrx-amdcccle_8.582-0ubuntu1_amd64.deb fglrx-modaliases_8.582-0ubuntu1_amd64.deb }}} 5. xorg.confの修正。以下のコマンドで必要なエントリーが挿入される。 {{{ sudo aticonfig --initial -f }}} 6. 念のために以下のコマンドを実行する。 {{{ sudo aticonfig --input=/etc/X11/xorg.conf --tls=1 }}} 7. X serverを再起動する。あるいは、PC自体を再起動する。 8. fglrxinfoやxdpyinfoで正しくfglrxが読み込まれているか確認する。 3. Stream SDKのインストール 1. AMD Stream SDKのファイルをダウンロードする。ファイルはamdstream-1.2.1_beta-lnx64.tar.gzip 2. このファイルを展開すると以下の2つのファイルを得る。 {{{ amdstream-cal-1.2.1_beta.x86_64.run amdstream-brook-1.2.1_beta.x86_64.run }}} 3. 今回はCALのみをインストールする。まず。前者のファイルからrpmファイルを切り出す。以下のコマンド。 {{{ dd if=amdstream-cal-1.2.1_beta.x86_64.run of=amdcal.tar.gz bs=1 skip=16384 }}} 4. 切り出したファイルを展開し、rpmをdebパッケージに変換する。 {{{ tar zxvf amdcal.tar.gz sudo alien amdstream-cal-1.2.1_beta-1.x86_64.rpm }}} 5. 作られたdebパッケージをインストール {{{ sudo dpkg -i amdstream-cal_1.2.1_beta-2_amd64.deb }}} 6. /usr/local/amdcalディレクトリにインストールされるので、LD_LIBRARY_PATHを/usr/local/amdcal/lib64に通しておく。 4. remoteからの利用 ここにあるとおりにすればよい。http://developer.amd.com/support/KnowledgeBase/Lists/KnowledgeBase/DispForm.aspx?ID=19  以下ログがわり。 1. /etc/gdm/gdm.conf-customに以下の行を追記する。 {{{ [servers] 0=ATIStream [server-ATIStream] name=ATIStream command=/usr/bin/Xorg -br -ac -audit 0 flexible=true }}} 2. /etc/gdm/Init/Defaultの最後の付近を以下のように修正する。 {{{ chmod uog+rw /dev/dri/chad* exit 0 }}} 3. gdmをリスタート {{{ sudo /etc/init.d/gdm restart }}} 4. sshでログインした場合は、DISPLAY環境変数を":0.0"にする。zsh/bashの場合は {{{ export DISPLAY=:0.0 }}}