wiki:UGTALL

Version 2 (modified by nakasato, 15 years ago) (diff)

--

卒業研究について

天体現象は様々な物理過程が複雑にいりくんでいるため、天体観測データを理解するには数値シミュレーションが欠かせない研究手法となっています。私は、シミュレーション天文学およびシミュレーションを高速化する様々な手法を研究しています。

天文現象に限らず、様々なことを詳細に理解するためには、より高精度高解像度のシミュレーションが必要になります。それらを達成するためには、アセンブラによるプログラミング、プログラムの並列化、ベクトル化、専用計算機の利用など様々な計算高速化手法が必要です。私の研究室では、様々なレベルでのシミュレーション高速化技法について研究します。具体的には:

  • GPUを利用した高速計算
  • Playstation 3によるシミュレーション
  • 並列計算機におけるプログラミング
  • FPGAボードによるリコンフィギャラブルコンピューティング

以上のいずれかの方法によって、新たな高速計算手法の確立をめざします。具体的なテーマの例は以下の通りです:

  • N体計算による銀河シミュレーション: 宇宙にある様々な天体の形成進化を研究します
  • 流体シミュレーション: 粒子シミュレーションにより宇宙あるいは身近な構造物の動きをシミュレーションします
  • 粒子法によるシミュレーション: リアルなゲームで利用される剛体シミュレーションを高速化します
  • GPUによる世界最高速計算: GPUをつかってこれまで調べることができなかった問題を高速に処理します
  • 将棋や囲碁などの探索問題:

これらに限らず、計算の高速化をキーワードとして4年次にテーマを決定します。

天文や宇宙、および、数値シミュレーション、高速計算手法等に興味のある学生を歓迎します。

説明会の資料はこちら

Attachments (1)