トップ:http://galaxy.u-aizu.ac.jp/note/wiki/CAEX2016 = マルチサイクルプロセッサの設計 = これまでの演習で設計してきたモジュールを組み合わせて、MIPS ISA互換のマルチサイクルプロセッサを設計します。 設計するプロセッサのブロック図全体図は以下のようになります。 = ブロック図 = [[Image(http://galaxy.u-aizu.ac.jp/note/raw-attachment/wiki/Ex07%E8%AA%B2%E9%A1%8C2015/datapath.png, 800)]] 詳細を見るためのPDF version -> http://galaxy.u-aizu.ac.jp/note/raw-attachment/wiki/Ex07%E8%AA%B2%E9%A1%8C2015/dp_ctl.pdf = 設計の指針 = * ブロック図を参照して、どのようなモジュールが必要かをリストアップする。 * それぞれのモジュールを設計する。 * モジュール間接続について考える。この時にモジュールごとに入力と出力の種類やbit幅を考慮する。 * "Datapath.v"を作成し、そこからモジュールのインスタンス化および接続をおこなう。 == モジュールのリストアップ == プロセッサを完成させるには、ブロック図を参照して、必要なモジュールをリストアップします。 これまでの演習で利用してきた、あるいは設計してきたモジュールは: * ALU (演習第4週) * ALU control (演習第5週) * Memory(メモリ)/Registers(レジスタファイル) (演習第6週) です。その他に必要なモジュールを列挙すると以下になります。 1. PCレジスタ 1. Aレジスタ 1. Bレジスタ 1. ALUOutレジスタ 1. Instruction register 1. Memory data register 1. 2 to 1 マルチプレクサ x 4 1. 3 to 1 マルチプレクサ x 1 1. 5 to 1 マルチプレクサ x 1 1. Sign extendモジュール 1. Zero extendモジュール 1. "Shift left 2"モジュール x 2 1. 制御部 == 各モジュールの設計 == === レジスタ === レジスタは全て32bitです。例えばAレジスタのHDL記述は以下のようになります。 {{{ module RegA(i, CK, CLR, o); input CK, CLR; input [31:0] i; output [31:0] o; reg [31:0] o; always @(posedge CK) begin if (CLR == 1'b1) o <= 32'h00000000; else o <= i; end endmodule }}} CLRが真の時にレジスタは0x0にクリアされます。 レジスタのうちPCレジスタ、Instruction registerは、制御信号で書き込みが制御されます。 例えば、PCレジスタはPCloadが真の時のみにレジスタの内容をアップデートします。記述例は以下のようになります。 {{{ module RegPC(i, PCload, CK, CLR, o); input CK, CLR, PCload; input [31:0] i; output [31:0] o; reg [31:0] o; always @(posedge CK) begin if (CLR == 1'b1) o <= 32'h00000000; else if (PCload == 1'b1) o <= i; end endmodule }}} === Instruction register === ブロック図を見るとわかるように、このレジスタはメモリモジュールから出力を保持する32bitレジスタですが、 出力は4種の信号線に分かれます。このレジスタが命令を保持するレジスタであるからです。 例えば今実行中の命令がR形式命令の場合、21-25ビットの部分はレジスタのアドレスを表すので、 その信号はレジスタファイルの読み出しアドレス(Read register 1)に接続されています。 同様に、26-31ビットの部分は制御部のOpに接続されます。 よって、この命令レジスタは以下の入出力となるように設計してください。 {{{ module RegInst(i, IRWrite, CK, CLR, o0_15, o16_20, o21_25, o26_31); input CK, CLR, IRWrite; input [31:0] i; output [15:0] o0_15; output [4:0] o16_20, o21_25; output [5:0] o26_31; endmodule }}} === マルチプレクサ === マルチプレクサは、制御信号に応じて、複数の入力から出力を選択します。 例えば、2入力から信号sに応じて、片方を選択する2 to 1マルチプレクサの記述は以下になります。 {{{ // 32bit : 2 to 1 multiplexer module mux2(i0, i1, s, o); input [31:0] i0, i1; input s; output [31:0] o; reg [31:0] o; // always分で代入する場合にはreg宣言も必要 always @(i0 or i1 or s) begin if (s == 1'b1) o <= i1; else o <= i0; end endmodule }}} 3入力以上のマルチプレクサはcase文で記述します。参考書の67ページを参照すること。 センシティビティリスト(「@()」の部分)に全ての入力信号を列挙する必要があることに注意すること。 === Sign extendモジュール === このモジュールは入力が16bitで出力が32bitになります。 === Zero extendモジュール === このモジュールも、入力が16bitで出力が32bitになります。 === "Shift left 2"モジュール === このモジュールは2回利用されていて、どちらも入力を左に2 bitシフトしたものが出力です。 ただし、Sign extendモジュールに接続されているものは入出力とも32bitですが、 命令の0-25ビットが入力されているものは、入力が26bitで出力が28bitです。 この28bitの出力信号は、PCレジスタの28-31ビットと合わせて32bit信号になり、 一番右にあるマルチプレクサの入力になります。 === 制御部 === 制御部は図の上部中心にあるオレンジ色の部分で、この部分については別途説明します。 = 課題1 データパスの理解 = 以下のPDFで示された黄色い箱の番号(1 - 8)のデータパスの信号幅を答えなさい。 = 課題2 モジュールの設計 = 制御部を除いて、リストアップされた必要なモジュールを設計してください。 そのうち、5 to 1マルチプレクサ、Sign extend、Zero extend、Shift left 2の各モジュールは、 テストベンチを書いて正しい動作をするかを確認してください。