Changes between Version 30 and Version 31 of CALによるGPUプログラミング
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CALによるGPUプログラミング
v30 v31 6 6 = RV770の基本 = 7 7 * RV770アーキテクチャ(正確にはアーキテクチャの名前はR700)のGPUチップは、Radeon HD4850, HD4870, HD4890として売られているボードに搭載されている。 8 * Stream Coreと呼ばれる単精度浮動小数点演算器が800個搭載されており、それぞれが単精度でMultiply-Addが可能なprocessorである。Stream Coreには2種類あり、片方は単純に単精度演算ができるStream Core(SC)で、他方は三角関数なども可能なT-Stream Core(T-SC)である。 9 * 4組のSCとひとつのT-SCが組になり、5 wayのVLIW processorを構成している。このThread Processor(TP)は、内部に128個(?)の128 bit汎用レジスタとそのた一時レジスタなどをもつ。TPの命令実行には様々なパターンがあり、最大で5個の単精度または32 bit整数演算、あるいは4個の単精度/整数演算+1個の関数演算、あるいは2個の倍精度加算、または1個の倍精度乗算が実行できる。RV770は合計で160個のTPを持つ。 8 9 * 性能まとめ表 10 || board || arch || clock || memory || SPの数 || 単精度性能 || 倍精度加算性能 || 倍精度乗算性能 || 11 || HD4850 || RV770 || 650 MHz || DDR3 || 800 || 1040 GFLOPS || 208 GFLOPS || 104 GFLOPS || 12 || HD4870 || RV770 || 750 MHz || DDR5 || 800 || 1200 GFLOPS || 240 GFLOPS || 120 GFLOPS || 13 || HD4890 || RV770 || 850 MHz || DDR5 || 800 || 1360 GFLOPS || 272 GFLOPS || 136 GFLOPS || 14 x2のボードは単純に2倍の性能 15 16 * Stream Coreと呼ばれる単精度浮動小数点演算器が800個搭載されており、それぞれが単精度でMultiply-Addが可能なprocessorである。Stream Coreには2種類あり、片方は単純に単精度演算ができるStream Core(SC)で、他方は三角関数なども可能なT-Stream Core(T-SC)である。 17 18 * 4組のSCとひとつのT-SCが組になり、5 wayのVLIW processorを構成している。このThread Processor(TP)は、内部に128個(?)の128 bit汎用レジスタとその他一時レジスタなどをもつ(はず)。TPの命令実行には様々なパターンがあり、最大で5個の単精度または32 bit整数演算、あるいは4個の単精度/整数演算+1個の関数演算、あるいは2個の倍精度加算、または1個の倍精度乗算が実行できる。RV770は合計で160個のTPを持つ。 19 10 20 * TPが16組集まってSIMD engineとよばれるユニットを構成する。SIME engineには共有メモリ(Local Data Store;LDS)と外部メモリへのtwo-levelのキャッシュがある。SIMD engine内では、LDSを利用することでTP間のデータのやりとりをおこなうことができる。SIMD engine内のTPは同一の命令を実行する。RV770は合計で10個のSIMD engineを持つ 21 11 22 * SIMD engineへの命令の供給と制御はUltra-threaded Dispatch Processor(UTDP)というユニットがおこなう。UTDPは、異なるSIMD engineに別々の命令を供給することが可能。そのためRV770全体ではSIMD実行ではなくMPMD実行になる場合がある。また、名前からするとひとつのSIMD engineに供給する命令流を複数切り替えることで、メモリの読み込み隠蔽などをおこなったりもするのだろう。 23 12 24 * HD4870とHD4850の違いはRV770チップの動作クロック(750 MHz vs. 625 MHz)だけでなく、外部メモリへのインターフェイスも違う。4870はDDR5メモリと接続され、メモリ帯域幅は115.2 GB/sec (256 bit bus, data clock rate 3600 MHz)である。4850はDDR3メモリと接続され、メモり帯域幅はX GB/sec (256 bit bus, data clock rate X MHz)である。HD4890はHD4870のクロックをさらにあげて850 MHzとしたもの。メモリクロックもあがってる? 13 25 … … 22 34 * 除算は単精度の初期値をつかってどうにか 23 35 のように実行されるようだ。単精度での理論性能は全ての命令がmultiply-addの時に達成されるものであるため、結果的に倍精度加算は単精度性能の2/5の半分で1/5の性能となり、乗算はさらにその半分の1/10の性能になる。 24 25 * 性能まとめ表26 || board || arch || clock || memory || SPの数 || 単精度性能 || 倍精度加算性能 || 倍精度乗算性能 ||27 || HD4850 || RV770 || 650 MHz || DDR3 || 800 || 1040 GFLOPS || 208 GFLOPS || 104 GFLOPS ||28 || HD4870 || RV770 || 750 MHz || DDR5 || 800 || 1200 GFLOPS || 240 GFLOPS || 120 GFLOPS ||29 || HD4890 || RV770 || 850 MHz || DDR5 || 800 || 1360 GFLOPS || 272 GFLOPS || 136 GFLOPS ||30 x2のボードは単純に2倍の性能31 36 32 37 = Linuxにおける利用方法 =